金融機関に勤めていた私がつみたてNISAしか投資しない理由

購入レビュー


みなさんは投資をしていますか?

 

少し前に2000万円問題が話題になりました。

 

それを見て「投資しないといけない!」と思っている方もたくさんおられるのではないでしょうか?

 

2000万円問題がわからない方はこちらを参考にしてください。

auカブコム証券ホームページ 2000万円問題ってどんな問題?

 

でも、何に投資したらよいか分からない方も多いと思います。

 

元々金融機関に勤めていた私は、様々な金融商品に触れてきました。

 

投資信託、外貨預金、保険、仕組債、株・・・

 

私自身も色々な商品に投資しましたが、結局行きついた商品は

 

つみたてNISA」でした。

 

私がなぜ「つみたてNISA」にしか投資しないのか、その理由についてお伝えします。

 

結論:知識も時間も手数料も少なくて済む投資商品だから

投資って知識がすごく必要で勉強もかなり必要だというイメージってないですか?

 

結論から言うと、「つみたてNISA」は知識も時間も手数料もほとんどいりません

 

「そうなんですね!じゃあそれにします!」

 

 

って言う人は詐欺にひっかかる人です笑

 

当たり前ですが、知識も時間もあった方がいいですが、ひとまず投資を始める時にはほとんど必要ないと考えています。

 

つみたてNISAが投資初心者用であると言われる部分についても、このブログを見ればある程度理解できると思います。

 

そもそもつみたてNISAの特徴って?

つみたてNISAの特徴を簡単に説明します。

 

つみたてNISAは「投資信託の非課税制度」です。

 

詳しくはこのブログにまとめていますので、こちらも参照してください。

 

購入手数料が無料

購入手数料が無料です。

 

 

大概の金融商品(投資信託や株など)は購入する時に手数料がかかります。

 

手数料などのコストは少ない方が良いに決まってます。

 

「手数料が高いから良い商品の場合もあるんじゃないの?」という方もおられるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。

 

後ほど説明します。

 

信託報酬が低い

信託報酬が低いです。

 

 

といっても分からない方も多いと思います。

 

簡単に言うと「運用中にかかる手数料」です。

 

信託報酬は委託会社・販売会社・受託会社に支払われます。

  

委託会社・・・投資信託の運用方針(株や債券)を決めて、投資の指示を出している会社です。

(例:野村アセットマネジメント、セゾン投信など・・・)

 

販売会社・・・みなさんが対面する担当者の会社やネット証券会社です。

(例:三菱東京UFJ銀行、野村證券、松井証券など・・・)

 

受託会社・・・実際の投資信託の株や債券を保有している会社です。販売会社や委託会社が実際の株や債券を保有していると思っている方も多いのでは?

(例:主に信託銀行)

 

この信託報酬の上限が決まっているのでローコストで投資できます。

 

20年間の非課税期間

投資信託は儲かった金額に対して20.315%の税金が取られます。

 

 

これが投資して20年間の間に換金して儲かった場合は非課税となります。

 

例えば800万円投資して、1000万円に増えていた場合を例にします。

 

200万円増えているので、通常は40万円6300円(概算)が税金として取られますが、こちらが非課税になります。

 

非課税であることもかなりメリットです。

 

毎年40万円が投資限度

非課税だからといって、いくらでも投資できるわけではありません。

 

毎年40万円が投資限度です。

 

積立方式でしか投資できない

一括で40万円投資できるわけではありません。

 

基本的には毎月3万3千円を上限に投資していく形になります。

 

これにも理由があって「ドルコスト平均法」を利用して、リスクを分散する狙いがあります。

 

「ドルコスト平均法」についてはこちらでまとめていますので参考にしてください。

 

 

私がつみたてNISAにしか投資しない理由

つみたてNISAの簡単な概要を紹介しました。

 

それを踏まえて何故、私がつみたてNISAにしか投資しないのかお伝えします。

 

理由1:投資するタイミングは誰にも分からない

まずこれですね。

 

そもそも投資の世界で短期間で儲けようと思ったら、みなさんどうしたらいいか分かりますか?

 

答えは

 

儲かる情報を誰よりも早く得て、なるべく早く投資すること」です。

 

投資の基本中の基本ですが、資金の需要があってお金が集まって経済が拡大するから値上がりします。

 

その資金も一定集まれば飽和するタイミングが必ずあります。

そうすると自然と資金需要は減っていきます。

 

そうすると経済の拡大が緩やかになり、値上がりが収まります。

 

投資の世界はこういった値上げ、値下げを繰り返します

 

つまり短期間で儲けようと思うと資金需要が始まったタイミングで早く投資をした方が良いのです。

 

例えば「アメリカのハイイールド債の投資信託が人気で売れている」と新聞に書かれていたとします。

 

みなさんはこの記事をみたらどうしますか?

 

実際に私が金融機関に勤めていた時に「この新聞に書いてあるこの投資信託を買いたい!」と言ってきたお客さまがおられました。

 

でもこのタイミングで買うのは「遅い!」のです。

 

これはあるファンドの折れ線グラフです。

 

 

あくまで私の個人的なイメージですが、情報を得るのが早い人は新聞に出る前から買っています。

 

一方で新聞からしか情報を得られない方は高値で買うしかないのです。(こういう方が圧倒的に多いです。)

 

当然、値上がり途中で買えば、利益を得ることはできます。

 

しかし、安いタイミングで買う方がリスクは少ないのです。

先ほどのグラフを再度みましょう。

 

 

今回のコロナショックから線を引きました。

情報が早いひとはこのコロナショックでも損はあまり出ません。

 

一方で新聞をみて買った人はおそらく15%ぐらいマイナスだと思います。

 

「今が安値だ!」と分かる方がいかに有利かわかると思います。

 

これは逆も同じで「今が高値だ!」と分かる方も同様です。

 

だからインサイダー取引が法律で禁止されているのです。

インサイダー取引とは

上場会社または親会社・子会社の役職員や大株主などの会社関係者、および情報受領者(会社関係者から重要事実の伝達を受けた者)が、その会社の株価に重要な影響を与える「重要事実」を知って、その重要事実が公表される前に、特定有価証券等の売買を行うことをいい、金融商品取引法で規制されています。

カブドットコム証券ホームページ

 

当たり前ですが、必ず値上がりすることが分かっているので必ず勝てます。

 

そういったものは法律で禁止されています。

 

 

インサイダー取引まではいかなくても「それじゃあ、情報を早く得たらいいじゃないか」と考える方がおられると思います。

 

その通りです。

 

ではそのためには何が必要か。

 

色々な指標を理解できる知識

安値だと思った時に投資できる判断力

過去からの投資経験

 

これらが必要です。

 

・・・話はぶっ飛びますが、これは麻雀に近い発想です。

 

素人が雀荘に初めて行って勝てますか?

これに近い話です。

 

ゲームではルールは覚えても、勝つならば毎日雀荘に行って経験を積まないと勝てません。

 

何故ならお金を掛けて勝負する経験を積まないと判断を迷ってしまうからです。(お金を掛けるのは法律違反ですぞ!漫画の世界の話ね笑)

 

万が一勝ったとしても、それはマグレなので続きません。

 

話は逸れますが、日本人はこのマグレに掛ける人がすごく多い!

 

金融商品はリスクが高いと言ってる人が宝くじを買う

パチンコ・スロットのギャンブルの規模は日本が世界一位

 

投資も同じように考えるから、「投資は損をする」というイメージがあると思います。

 

話を戻します。

 

毎日パソコンだけを見て投資だけで生計を立てている方もいますよね。

 

 

そういう人は1日中、投資の勉強をしながら1日中相場を見ています。

 

普通のサラリーマンが日中仕事をして、休み時間や寝る前にちょこっと投資の勉強をして勝てるはずがありません。

 

また個人投資家だけではなく、証券会社や生命保険会社といった大企業もずっと1日中相場をみて投資をしています。

 

私が言いたいのはそういう方たちと同じ土俵で勝負しない方が良いということです。

 

そうやって相場を1日中見て、知識も経験も豊富な個人投資家や、法人でも「負けることがある」のです。

 

結局普通のサラリーマンがどのように対策するかというと、値上がりするまで保有しつづける方法しかありません。

 

いわゆる長期投資です。

 

長期投資が大事だと聞いたことがある方も多いと思いますが、これは「勝つまで待つ」ということです。

 

結論は「投資タイミングは誰にも分からないので、一括購入ではなくドルコスト平均法で長期投資(勝つまで待つ)しよう」ということです。

 

理由2:リスクが高い商品が世の中に多い

つみたてNISAはドルコスト平均法が自然と行えるので、ファンド自体も分散投資すればリスクを抑えることができます。

 

しかし、世の中にはリスクの高い商品がたくさんあり、それを一般人が購入できてしまう現実があります。

 

その一例として仮想通貨を紹介します。

仮想通貨

bitcoinって聞いたことありますよね?

 

これに投資して儲けようとしている方もたくさんいると思います。

 

なんと言っても値動きが激しい。

 

去年の7月に1bitcoin=1,407,676円でした。

 

それが8か月後こうなりました。

今年の3月で1bitcoin=551,388円になりました。

 

約60%の値下がりです。

ビットフライヤー ホームページ

 

交換の手数料も非常に分かりにくいです。

おそらく円→bitcoin→円で3%ぐらいの手数料と思われます。

 

そもそも仮想通貨は何かに投資している訳ではないので、仮想通貨自体がお金を生み出すものではありません

 

ホームページを見ても投資商品としての扱いはされておらず、リスク面も一切記載がありません。

 

こんな値動きをすると、常にレートが気になって何も手につかないと思います。

 

こんなものがテレビであたかも投資商品のように扱っていたことが恐ろしい・・・

 

株や先物取引などは仮想通貨よりもリスクは低めですが、どっちにしても毎日値動きが気になるほどのリスクの高い商品はやめておいた方がいいと思います。

 

理由3:手数料が高い金融商品が多い

金融商品は手数料が高いです。

 

手数料が高いからと言って運用パフォーマンスが高いとは限りません。

 

手数料はあくまで販売会社の説明や手続きに対しての対価となっていることがほとんどだからです。

 

その商品の値上がりするために使われるわけではないのです。

 

私のイメージする金融商品の手数料は以下の通りです。

イメージですよ!実際は異なる場合があります。

 

投資信託・・・2%

外貨建一時払い生命保険・・・4%

外貨預金・・・2%(米ドル往復100円あたり2円)

仕組債・・・2~8%

 

保険や仕組債など直接手数料を払っていない商品でも間接的には支払っている形になっています。

 

手数料はコストですので当然少ない方がいいです。

 

理由4:そもそも投資に時間を掛けるのがもったいない

理由1~3を総括すると

 

投資タイミングはだれにも分からない。

リスクの高い商品に投資すると値動きが気になる。

手数料を払ってもそれ自体がファンドの値上がり要因にならない。

 

ということです。

 

基本的には1日中相場を見ていて、勉強しているやつが勝ちやすい世界です。

 

何より、普通のサラリーマンは投資の勉強したり、相場を見る時間はなかなか確保できません。

 

投資に対する時間を効率化するためにも、「投資タイミングはいつでも良い」「リスク分散が図れている」「手数料がかからない」つみたてNISAをすべきだと思います。

 

投資が好きな方は別ですが、自分の成長につながる他のことに時間を割いた方がいいと個人的には思います。

 

おすすめのファンドは?

じゃあそこまで言うならどのファンドを買えばいいのかという声が聞こえてきそうです。

 

私のおすすめは「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」です。

三菱UFJ国際投信ホームページ eMAXIS Slim

 

このファンドは8ジャンルの資産に分散投資しています。

  

全て指数連動(インデックス)なので、信託報酬が低いです。

 

なんと信託報酬は0.154%しかありません。

 

モーニングスターホームページ

 

同じカテゴリーの平均よりも約5分の1の信託報酬の安さです。

 

ファンド内で分散投資、購入手数料なし、信託報酬安い。

 

個人的にはこれがおすすめです。

 

まとめ

私はある程度、ほっておいても大丈夫な投資商品が良いと考えています。

 

それは時間を有効活用するためです。

 

もちろん、投資の世界で正解はありません。

 

しかし、私はこのつみたてNISAが今の投資のBESTだと思います。

 

これから投資を始めようと思っている方はまず「つみたてNISA」から始めましょう。

 

もし、そこから他の金融商品にも興味が出てきたら、それに投資するのもいいですが、上記に書いた私が投資しない理由を思い出してください。

 

そうすれば、お金を突っ込みすぎたりすることは無いと思います。

 

投資は毎月少しずつ行って、ゆるやかに資産を増やしていきましょう!


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